
パーキンソン病の方への
出張パーソナルトレーニングの
ご案内
A-Crunchの出張リハビリパーソナルトレーニングでは、パーキンソン病をお持ちの方にも対応した出張型パーソナルトレーニングを行っています。東京の23区対応です。動作の緩慢さ(ブレイディキネジア)、筋固縮、姿勢の崩れ、歩行障害など、パーキンソン病特有の症状に対して、専門的な知識と経験を活かし、運動機能の維持・改善を目指します。
■ パーキンソン病における運動の重要性
パーキンソン病は進行性の神経疾患ですが、適切な運動は運動機能の低下を遅らせ、姿勢・バランス能力・筋力の維持に効果的であると多くの研究で示されています。また、定期的なトレーニングは便秘や睡眠障害、不安感といった非運動症状の緩和にも役立つことが分かっています。
リハトレ Information
リハビリ
Rehabilitation
パーキンソン病のリハビリテーションと運動療法に関するガイド
効果的なアプローチ(エビデンスあり)
- LSVT BIG的アプローチ
- ● 歩行練習とLSVT BIG的アプローチ 正しい足の運び、リズムあるステップ、腕の振りなどを意識した歩行トレーニングを実施。必要に応じて杖歩行や階段昇降もサポートします。神経の改善や、動作のサイズ感とスピードを引き出します。
- ※LSVT BIG(Lee Silverman Voice Treatment BIG)とは、パーキンソン病患者の動作改善を目的としたリハビリ法で、四肢を大きく・速く動かすトレーニングを通じて、脳の運動出力を引き上げ、動作の遅れや小ささを改善するプログラムです。当ジムではその理論を応用し、実生活につながる動きを意識した指導を行っています。
- リズム聴覚刺激(RAS): リズムや音楽に合わせた歩行訓練が歩幅とリズムを改善
注意点
- 過度な疲労を避け、個人の能力に合わせた負荷設定が重要
- 症状の日内変動を考慮したスケジュール調整(薬の効果が高い時間帯に実施)
- 認知機能低下がある場合は指示を簡潔にし、視覚的手がかりを活用
全般的な推奨事項
- 定期的な運動: 週150分以上の中等度の有酸素運動が推奨
- 継続性: 短時間でも毎日継続することが長期的な効果につながる
- 多様なアプローチ: 有酸素運動、筋力トレーニング、ストレッチを組み合わせる
- 安全性の確保: 特に進行期では転倒予防のための環境調整を行う
- モチベーション維持: グループ活動や興味のある活動を取り入れる
パーキンソン病の症状や進行度は個人差が大きいため、必ず医師やリハビリテーション専門家と相談した上で、個々の状態に合わせたプログラムを作成することをお勧めします。
筋力トレーニング
Training
筋力トレーニング
効果的なアプローチ
- 中〜高強度レジスタンストレーニング: 週1〜2回の実施で筋力と機能的能力の向上
- 下肢筋力強化: 特にヒップアブダクター、膝伸筋群の強化が姿勢安定性向上に重要
- 体幹筋トレーニング: 姿勢改善と腰痛予防に効果的
- 姿勢悪化で弱くなった筋力の強化と動かし方再教育。
- 歩行や生活動作の必要な筋力の向上
避けるべきこと
呼吸を止めての力みすぎ(血圧上昇リスク)
過度な高強度トレーニング(特に症状が重度の場合)
バランスを崩しやすい不安定な姿勢での無監視トレーニング
ストレッチ
Stretch&Conditioning
ストレッチ・コンディショニング
効果的なアプローチ
- 柔軟性訓練: 特に体幹回旋、肩関節、股関節の可動域改善に重点
- ストレッチ: 拘縮した筋肉へのほぐしや伸ばしのアプローチと可動制限の解消のためのストレッチ
注意点
姿勢の非対称性に注意し、両側均等にストレッチすること
ストレッチは痛みを感じない範囲で実施(無理な伸張は避ける)
■ (トレーニングの内容の一部例)
● 可動域改善ストレッチ
肩関節・股関節・体幹部などの固まりやすい部位を中心に、ゆっくりとした他動的ストレッチやPNFストレッチを行い、柔軟性を保ちます。
● 姿勢矯正・バランス強化
猫背姿勢や前傾姿勢になりやすいため、背筋群・体幹筋を意識したトレーニングや、バランスパッド・不安定な床環境を使った転倒予防エクササイズを取り入れます。
● 歩行改善トレーニング
すり足歩行や突進歩行(フェスティネーション)を軽減するため、1歩ずつ「正しく踏み出す」練習や、手足を大きく動かす誇張トレーニング(LSVT BIG)を応用した動作も実施しています。
トレーナーによるパーソナルストレッチ → 動作の制限が出やすい部位への具体的対応
筋固縮に対するマッサージや筋膜リリース→動作の制限を軽くする
体幹トレーニングが「動作開始」のサポートになる為トレーニング
■ 改善例紹介:歩行速度と姿勢改善のケース
70代女性/パーキンソン病・ステージ2
当初は歩行が遅く、段差でのつまずきが多く外出に消極的でした。週1回の出張トレーニングを4ヶ月継続。姿勢改善エクササイズ、ステップ練習、柔軟性向上ストレッチを継続することで、歩行速度が20%改善。ご家族からは「玄関先まで付き添わずに送り出せるようになった」との声をいただいています。